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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*君との時間*

 


 君との帰り道。

 すこしでもいいんだ。

     1分でもいい。

 30秒でもいいから

   少しでも長く

  君のとなりにいたいんだ。


 *君との時間*


 「ねぇ・・・公園寄ってかない?」


 放課後の帰り道


 「今日は疲れてるからパス」


 少しでも長く一緒にいたいから

 寄り道のお誘いかけるけど

 君は部活で疲れて

 聞く耳持たず。


 「なんか飲んでかない?」


 ちょっと先にある自動販売機を

 指差したけど


 「さっき飲んだとこじゃん」


 笑って流された。。。



 あと5分も歩いたら

 私の家の前についちゃって

 君とつないだ右手を

 離さなきゃいけなくなっちゃう。。。


 学校では

 クラスも違うし

 休日は

 君も私も部活だし

 一緒にいられる時間は少なくて。。。


 こうやって

 折角二人になれる時間を

 少しでも長くとりたいのに

 
 私はいつだってそう思ってるのに・・・

 君は帰ることしか

 あたまになくって・・・



 ほんの少しでいいんだ。

 ちょっぴりでもいい。

 君とこうして手を繋いで

 一緒にいたいんだもん。



 「あ・・・赤・・」


 ぴたりと止まる二人の足。


 「赤だね」


 赤信号に

 思わず笑顔になる私。


 
 「お前、赤信号好きだな」

 
 喜ぶ私を

 物珍しそうにみつめる君に


 「だって
  まだ君と別れなくっていいじゃん」


 照れることなく

 そんなセリフを言ってみる。


 「ば~か」


 ちょっと照れ臭そうに笑う君の手に

 心なしか力が入る。


 
 「ほら、青なった」


 ほんの1分の赤信号。


 
 「もぅちょっと長くたっていいのにね」


 私には物足りない。




 でもいいや。

 まだ君の手を

 はなさなくっていいもんね。










* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

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bbs

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